今回は、プランニングオム株式会社(東京都江東区)を株式会社サンク(東京都中央区)に株式譲渡された村山様にM&Aに至るこれまでの経緯や当時の心境などについて、お話を伺いました。
まずは皆様にお聞きしている質問なのですが、貴社の沿革について教えてください。
前職では外国映画の輸入・配給・宣伝会社に約10年間勤務し、その後1984年にプランニングオムを設立しました。創業当時は、ビデオなど劇場用映画の二次利用市場が拡大し始めた時期であり、ビデオ会社を中心にパッケージデザインやコピーライティング、広告制作などを手掛けていました。業界の成長とともに仕事の量・質ともに向上し、多忙な日々が続きました。
創業当初は4~5名でスタートしましたが、事業拡大に伴い社員数は20名を超え、その後も増員を重ねながら神田、神保町、水道橋、森下へとオフィスを移転しました。最盛期には約50名の体制となり、現在は約30名の社員が在籍しています。
今では村山様のこれまでの営業活動や積み上げてきた人脈などもあり、業界において欠かせない立ち位置になっておられますが、事業拡大の過程で苦労されたことはありますか?
最も苦労したのは、人材不足と従業員教育です。急速に事業が拡大したため、人手が足りない時期は休みなく働くこともありました。また、創業期は未経験者を採用せざるを得ないため、一から育成する際には価値観や考え方の違いもあり、教育には苦労しました。一方で、会社が軌道に乗った後は映画業界の人気が高まり、採用倍率が300倍近くになることもあり、人材を選考する難しさを感じました。
M&Aの検討を始めた背景を教えてください。
年齢を重ねるにつれ真剣に考えるようになりました。一番のきっかけは顧問税理士から「株式を持ち続けることで将来的にリスクが大きくなる可能性がある」と助言を受けたことで、社員や家族の将来を考えた結果、M&Aを本格的に検討し始めました。
M&Aの検討を進める上で優先したことを教えてください。
社員の雇用条件や働き方が変わらないことです。そのうえで、社員にとってより魅力的な環境となり、将来的に給与や待遇の向上が期待できる相手であることを重視しました。
サンク様とのM&Aを決めた理由を教えてください。
サンク様の社長をはじめとした経営陣の考え方・人柄に共感したことです。
会社の規律で社員を縛るのではなく、社員の働きがいや長所を引き出してくれる経営陣だと思ったからです。
また、経営陣の意思決定の速さと実行力にも信頼を持ち、迅速に手続きを進めていただけたことにも感謝しています。さらに、サンク様は明確な評価制度を整備し、社員へ適切に還元する仕組みを持っていたことも、大きな決め手となりました。
M&Aの検討を進める上で大変だったことを教えてください。
関係者の中にM&Aに対して良くないイメージを持つ人もいたことです。そのような方の理解を得ることは簡単ではありませんでしたが、最終的にはサンク様であれば会社や社員にとって良い未来につながると信じ、手続きを進めました。
M&Aが完了して、今のご感想を教えてください。
会社と社員の将来を安心して託せる相手に引き継ぐことができたことで、肩の荷が下り、ほっとしております。
かえでファイナンシャルアドバイザリーを選んでいただいた理由
顧問税理士の先生からご紹介いただいたことがきっかけでした。様々な候補先をご紹介いただき、社内で逆風もある中、最後まで粘り強く支援していただいたことに感謝しています。
M&Aは初めての経験でしたが、手続き全体をリードしていただき、無事にクロージングが出来ました。
担当者の方を信頼して進めることができ、困難な局面でも丁寧にサポートしていただいたことが非常に心強かったです。

かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社
マネージャー
富田 勇治 Yuji Tomita
総合不動産会社に新卒で入社し、財務営業部にてM&A業務、資金調達業務に従事。現在、かえでファイナンシャルアドバイザリー株式会社に入社し、M&A・事業承継アドバイザリー業務を担当。
東京都あきる野市出身



